シンガポールは6月19日からフェーズ2にはいり経済活動の再開を始めた。しかし、すべての活動が再開されたわけではなく、できることできないこと、できるとされながら制限されていることがある。
ショッピングモールに人が戻ってきた
フェーズ2の詳細については以前記事を起こしているので割愛するが、大規模な人が集まる活動以外は概ね再開がはじまった。
7月に入ってからはユニバーサル・スタジオ・シンガポールを含む13のアトラクションが再開をしており、徐々に経済活動が再開されつつある。
さらに今月半ばからは映画館やホテルの営業再開がはじまる。キャパシティに対して25%程度の厳しい制限はあるが、完全赤字状態だった経営側からは多少なりとも実入りが入るのはありがたいのではないだろうか。
市の中心地にあるショッピングモールにも人が戻りつつある。制限が厳しいために実際に店舗に入る人数は以前のような光景ではないが、ゴーストモールだったCB(Circuit Breaker)の状況と比較すれば人は格段に増えた。
シンガポールのショッピングモールは、複数の建物が横でつながって1つの大型施設を形成しているのをよく見かけるが、CB中はそれらも分断されていた。しかし、最近になって分断していた隔壁も取り払われて行き来が可能になった。
Far East Organization Children's Garden再開
一方で、難儀が続くのは小さな子どもを持つ親である。いくつかの施設は再開されており、直近で確認できたのは5つ星ホテルで有名なMarina Bay Sands Singaporeの裏側にあるFar East Organization Children's Garden。場所はGoogle Mapsにて。
こちらはすでに再開をしており、砂場も含めて公開されている。
ただ、CB中にメンテナンスをほとんどしていなかったようで、小さな子ども向けの水遊び場はメンテナンス中のままであった。
これはなぜかと言うと、覗きんでみたら一目瞭然である。グラウンドと水遊び場はを包み込んでいるゴム状の部分がめくれ上がっているのだ。
これだけ大きく乖離していると再施工しないとおそらくだめだろう。メンテナンス要員を外国人労働者に頼っており、その外国人労働者宿舎でコロナウイルスが蔓延。結果がこれ。
なお、このエリアの側に売店があるのだが、そこはまだ閉まったままである。
Jacob Ballas Children's Gardenも再開
Singapore Botanic Gardensの北側にある子供向けの施設であるJacob Ballas Children's Gardenも再開している。
場所については同じくGoogle Mapsにて。
こちらも丁寧に全体の25%のキャパシティまで受け入れると掲示されている。しかし、Far East Organization Children's Garden同様に誰も人数をカウントしているようには見えない。オペレーションがゆるい。
以前はこの公園、手入れが行き届いていたが再開直後の人手不足もあり、ご覧のようにジャングル状態となっていた。さすが熱帯気候の国、ちょっと放置したらあっという間に緑に覆われる。
Marine Cove Playgroundは部分再開
一方で、一部のみ再開されている施設もある。Marine CoveにあるMarine Cove Playgroundは、公式サイトでは再開したと掲載されていたが、実際にはご覧のとおり全面再開には至っていない。
場所は同じくGoogle Mapsにて。
子どもの遊び場はもともとシンガポールは少ないのだが、今は圧倒的に不足している。その一方で、不要なのでは?と思えるバー形式のレストランはすでに再開済。
経済活動再開させないと困窮世帯が増えて国家財政が難しいのはわかるが、いかがなものかと。今週に入ってからは313の5階にあったゲームセンターなども再開しており、ぼちぼち遊ぶ場所も増えつつある。ただ、体を動かす場所がほしいので早めに再開検討してほしいところである。
もっとも、わが家の子どもはコンドミニアムにあるプールが再開されていれば十分楽しいようではあるが…。
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