中国メーカ製品を初・リピート買い
以前にレビューしたILIFE V3s Pro。1ヶ月ほど使い続けて気づいたメリット・デメリットを追加。さらに今回は、ILIFE V5s Proを中国メーカ製品で初めてリピート購入したので合わせてレビュー。
高いコストパフォーマンスと性能
1月上旬に買ったILIFE V3s Pro。毎日使い続けて、あらためて性能の良さとコスパの高さを感じる。ILIFE V3s Proのレビューについては、下記の記事を参考にして欲しい。
基本性能は中国メーカ製品と海外メーカ製品も変わらない。
ILIFEは1回の充電(約3~4時間/Charing time:250-300mins)で稼働時間が1時間強ほど(Cleaning time:90-110mins)。公式サイトが発表している数字は、ロボット掃除機の雄であるルンバ(ルンバ980 3時間充電で2時間稼働)とほぼ同じだ。
掃除面積もルンバのエントリークラスとほぼ同じ約80平米。ルンバの900シリーズで100平米超えるものもあるが、価格がILIFE V3s Proのほぼ10倍である。平米あたりのコストを考えると中国ルンバの方が割安だ。
アルゴリズムはほぼ同じ
自立型ロボットで重要なのは、どうやって空間(部屋の大きさや形)を把握して漏れなく走行するか?である。
こういった空間把握やそのための自己位置の特定に使うアルゴリズムは、数学を駆使したものとなる。AIと合わせてホットなジャンルなので、世界中のさまざまな研究機関が日々試行錯誤しているのはニュースでご存知のとおりだ。
しかし、産業や特殊ロボットならともかく、お掃除ロボットには最低限のセンサーと安価なCPUしか搭載されていない。複雑なアルゴリズムを処理するキャパシティがないのだ。そのため、ルンバも中国ルンバも挙動にそんな大差がない。
いずれもX字を書きながら中央を掃除したあとに、エッジ(壁や家具沿い)を走っていく基本的なロジックだ。ほかのサイトでも走行ロジックを記録・紹介しているところがあるので確認ができる。
中国ルンバのメリット・デメリット
メリットは前回も述べているが、その価格だ。
普段の価格が999RMB(約17,000円)。淘宝網の公式サイトではたびたび割引をやっている。記事作成時にもセールをやっており、さらに300RMBディスカウントで699RMB(約12,000円)である。安い!
機材や機械を使うときに忘れやすいのが、メンテナンス(維持費)だ。材質同じではないが、仮に以下の条件で計算をしてみた。価格は物流がこなれている日本(Amazonと楽天市場)で計算した。
- 3年間使い続ける。交換可能な部品以外は破損しない
- バッテリーは1年に1度交換。初年度は本体内蔵を使う
- ブラシ(回転箇所)は半年に1度折れると想定し交換。3年で6本とし予備品から使う
- フィルタは3ヶ月で交換。3年で12個とし予備品から使う
ILIFE 3s Pro | ルンバ 980 | |
本体価格 |
16,900円 | 135,000円 |
バッテリー | 4,500円/年×2年 | 12,960円/年×2年 |
ブラシ | 3,400円 | 2,160円/半年×3本 |
フィルタ | 3,240円x3パック | |
合計 | 29,300円 | 177,120円 |
ILIFE 3s Proはブラシがダブルなので、ルンバよりも2倍消費する。しかし、ルンバの場合消耗品自体が割高である。
もっとも、バッテリーもブラシもここまでたびたび交換はないと思う。ただ、公式サイトの保証期間通りに使うと中国ルンバは本家の1/5~1/6程度。壊れたら買い換えるレベルで使える-文字通り”家電”と言えそうだ。
デメリットはほとんどない。
唯一指摘したいのが、電源ステーションと清掃範囲である。電源ステーションからは充電のために、位置情報の電波が飛んでいる。ILIFE 3s Proはその電波が届きやすい20~30cm平方を避けて掃除するようにプログラムされているようだ。このため、電源ステーションを移動または通電を切って掃除させる必要があるのだ。
水拭き機能付きILIFE V5s Proを追加購入
以上のように、コスパが良くて性能も十分。そこで同社が出している水拭き機能がついたILIFE V5s Proを追加で買った。
スマホを除けば、中国メーカ製品でリピート購入するのは、初めてである。
届いたボックスを開けたときは、3シリーズとほぼ同じ。パット見は天板が白色からゴールドカラーに変更されているくらいだ。
ただ、同梱物が若干異なる。
まずは、水拭き機能がついているのでウォータータンクが入っている。この中に水を入れて動かすと、少しずつ水を出しながら水拭きをしてくれる。
拭き取りで使われるモップがこちら。中国のスーパーで売られている安っぽいモップを単にカットしただけのように見える。中国のモップを使ったことある人ならわかるが、吸水性が悪い。
そこで水拭きをするには、モップをあらかじめ水に浸しておいて、その上でセットして使ったほうが良さそうだ。
ロボットの水拭き機能はまだまだ
実際に自宅の床を水拭きをさせたのがこちら。
水拭きされてテカテカしているのがわかるだろうか?
実際には、水滴がしましまで床に付着している。モップがまだ固いのか?と思ったので何度か試してみたが、結果は同じ。これはモップそのものの性能が影響しているのだろう。水拭きというよりは『濡れ雑巾でなでました』が正しい。
家電マニアの中国人宅で本家が出す床拭きロボット”ブラーバ”を見せてもらったが、こちらはILIFE V5s Proよりはいく分マシというレベル。でも、さらに2,000RMB追加で払う気にはならない。どうやら拭き掃除は人がやったほうが良さそうだ。
結論から言うと、本家ルンバvsILIFE V3s Proならば、中国ルンバに軍配が上がる。しかし、ILIFE V5s ProとILIFE V3s Proであれば安価なV3sで十分となる。
お掃除ロボットを検討している方の参考になれば幸いだ。
コメント
まるはさん
コメント&その後ありがとうございます。
むしろ,それ聞いてビックリです。
てっきり面倒で新品送りつけてくるのかと思ってたのに…w
家電の当たり外れは時の運なので祈るしかないかも…?
深圳まで送って修理が完了しました。
修理を面倒がって、新品を送ってこないかなぁと思いましたが、
そんなうまい話はありませんでしたね(笑)。
ただ、オマケでしょうか、消耗品一式が1セットついていました。
今度は長持ちしてほしいところです。
まるはさん
コメントありがとうございます。
この記事を書いたのは1月で,ほぼ毎日(日により2回)動いてますが,いまのところ2台とも元気です。
家電なだけに当たり外れが激しいのかもしれませんね。
前回の記事を見てV3を2月に購入しましたが、もう壊れてしまいました。。
とても便利に使っていたので、残念です。
修理は深圳まで送付しろとのこと。面倒ですね。