地図アプリ”百度地図”の使い方-Google Mapsは中国で使えない-

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Google Mapsが使えない国

Google Maps中国版こと百度地図の使い方

地図アプリでトップシェアは、Google Maps(グーグルマップ)で約50%である。世界中で的確な情報を提供してくれるそんなサービスが使えない国がある。それが、中国だ。では、どうしたらいいのか?

地図アプリに必要なこと

Google Maps中国版こと百度地図の使い方

地図アプリに必要な機能は、”情報の検索”と”正確さ”だ。たとえば、お店の検索をした時に、そのお店がヒットすること、そしてその位置が正しいことである。これに、営業時間やメニューなどが表示されるともっと便利かもしれないが、最低限この2つが充足されていればいいはずだ。

中国でGoogle Mapsを使おうとした時に、この両方が問題になる。

Google Mapsが中国で使えない2つの理由

1.Googleドメインがブロック

問題の1つ目「情報の検索」手段がブロックされていることだ。Google Maps自体が中国では規制されているのだ。これはGoogleドメインが規制されているので、当然といえば当然だ。

Google Maps中国版こと百度地図の使い方

このためGoogle Playが使えないのと同じ理由で、Google Mapsも使えないのだ。おおよそGoogleなんちゃらと名前がつくサービスやアプリ、サイトは、中国で使えないと思ったほうがいい。つまり、出張などで中国へ行くとする。現地の空港につくと、そもそも自分の居場所を検索できないということだ。

これは、香港・澳門(マカオ)など特別行政区を除く中国全土で同じだ。駐在員が多い上海・北京、オフショが盛んな大連なども例外ではなく、規制されている。

中国に来ると、日本で何気なく使っているサービスが使えない。特に検索の王様”Google(グーグル)”は完全規制されており頭が痛いところだ。中国で使えないサービスと対処法について解説する。

接続問題だけならば、VPNを使うことで回避できる。ただし、接続できないという以外に、解決が難しい問題がもう1つあるだ。

2.不正確な位置情報

一番頭がいたいのは、2つ目の「正確さ」だ。

以下のスクリーンショットは、VPN経由でGoogle Mapsを見た場合の表示である。パット見正しく表示されており、使える!と思うかもしれない。しかし、このスクリーンショットを撮った場所は上海市内の地下鉄1号線、黃陂南路駅の真上にあるスターバックスにいた。つまり、Google Maps上では”少し位置がずれる”のだ。感覚値で申し訳ないが、おおよそ10m~20m前後である。

Google Maps中国版こと百度地図の使い方

上のイメージであれば、地下鉄駅付近にいるのに交差点近くに表示されてしまう。これは上海に限らず、北京や大連でも同じことが起きる。私が中国で仕事をしていて人づてで聞いたのだが(噂の範囲ではあるが)、中国政府が提供する位置データには意図的に不正確なものが混入している”らしい”

中国の地図は軍事機密にあたるため、フリーでは提供されていない。おまけに、測量行為も政府の許可が必要で、許可をとっても逮捕されるケースすらある。

地元住民「うかつに近づけない」 中国の邦人拘束現場:朝日新聞デジタル

許可得た温泉調査のはず…スパイ厳戒、中国が邦人拘束:朝日新聞デジタル

サービスは使えない、なんとか接続しても正確さに欠ける。これは困りものである。

百度地図の使い方

そこで出てくるのが、中国でもっとも人気のある地図アプリ、百度地図(Baidu Map)である。

インストールは、iPhoneであればApp Storeから入手できる。Androidの場合、以前はGoogle Playから入手できたのだが、公開を止めたようである。

※2017年6月現在、再開されており最新版がGoogle Playにアップロードされている。

そのほかに、百度地図の公式サイトでダウンロードできる。この場合、野良APK(Google Playを経由しない身元不明のアプリのこと)扱いになるのでスマホの設定によってはインストールができない。トラブル回避のためにも、Google Play経由をおすすめする。なお、Google Playを中国で使う場合は、以下の記事を参考にしてほしい。

Android上のアプリケーションは、Googleが提供する”Google Play”上でダウンロードするのが一般的。しかし、Googleを完全に締め出している中国では、ちょっとしたテクニックが必要なのでご紹介。

公式サイト自体がモバイル向けに最適化されているので、ブラウザから使うのがもっとも便利だろう。ブラウザを立ち上げて、”map.baidu.com”を入力するだけだ。

Google Maps中国版こと百度地図の使い方

トップでアプリを入れるとネットワークトラフィックが90%減ると甘い声を掛けてくるが、無視して”访问网页版”をクリック。百度地図に限らず、中国サービスは専用アプリを入れるのを執拗に迫ってくる。アプリを入れない理由としては、使わないときに背後で勝手にデータダウンロードや変なトラフィックが増えるためだ。そのため、トラフィックが90%も減ることはない(断言)。

Google Maps中国版こと百度地図の使い方

行きたい場所をダイレクト検索、周辺検索(iPhoneのPodcastsのようなもの)がある。場所がわかっているのであれば、ダイレクト検索でいい。入力項目は幅広く住所はもちろん、店舗名、ビル名でも構わない。

試しに最近好調な上海のAPITAを検索してみると…

Google Maps中国版こと百度地図の使い方

こんな感じで住所と距離が出てくる。ここへ行く(到这去)をクリックすると、ルート検索を表示してくれる。

Google Maps中国版こと百度地図の使い方

移動手段は、車・公共交通機関・歩く、自転車から選べる。公共交通機関では、Google Maps同様にダイヤに合わせた検索をしてくれるので、ほぼその通りに目的地に着くことができる。

Google Maps中国版こと百度地図の使い方

念のため補足しておくと、地図アプリを入れたほうが操作感自体は高い。ただ、繰り返しになるが百度地図のアプリを入れると、電池の減りが異常に早くなる。電池の利用状況で確認してみると、バックグラウンドでいろいろと通信をやっているのが原因なのだが、不明瞭で不気味だ。Androidの”baidu map”フォルダを見てみると、広告画像がうじゃうじゃ。アイヤーである。

中国で迷子になる人の一助になれば幸いだ。