インスタグラムやDropboxも使えない
2013年秋から始まった習近平の掃討作戦。反腐敗運動に合わせて、中国外のサーバなど当局が監視できないソフトェアやサービスを次々と規制。2014年夏にはLINE、秋にはInstagram(インスタ
LINE中国の不可解な動き
2014年7月1日以降、中国でLINEはかなり不安定な動きをしている。キャリアによっては動作することもあるし、同じスマホで同じキャリアにもかかわらず、地域が異なると動作しないことがある。
たとえば、上海のチャイナユニコム経由であれば使えるのに、深センのチャイナユニコムではメッセージがまったく送れないなどである。
また、LINEの登録や通信についても不安要素が多い。電話認証後のやりとりや認証や顔文字(Sticker)はダウンロードできるのに、メッセージが飛ばないなどである。中国LINEサーバが完全に死んでいるのか?と思ったら、LINE中国(LINEの中国公式アカウント)からは応答が戻ってくる。完全に通信ができるわけでもなく、さりとて使えるわけでもない。不安定なのだ。
GreatFire.orgで検索すると「line.me」ドメイン以下のサービスはすべて規制されているので、LINE本体(韓国)にはアクセスしようがない。
LINEを中国で使う方法は?
LINEに関連する記事も規制されており、徹底している。一部ブログでは、VPNを通しても使えないという情報も出回っていた。ただ、それはLINEが正しい通信をしていなかっただけで、その後の修正で直っている。したがって、VPNで回避するのが確実な方法だ。
スマホもパソコンと同じでDNSキャッシュを持っている。DNSにゴミが残っている場合、影響が残る。その場合は、キャッシュの削除をして欲しい。
LINEの代わりにWeChat(微信)を使う方法もあるが、盗聴や検閲されているのでオススメしないLINEをスマホ上で設定する方法は次を参考にしてほしい。
追記:LINEの使える・使えないパターンを完全検証した記事を投稿したので、こちらを確認してほしい。
インスタ グラムもDropboxも完全規制
一時期解除されていたDropboxの規制も、再び規制されている。
Webページは2012年頃から規制されていたが、APIベース(Dropboxのアプリを導入した場合)は接続が維持できていた。ところが、その後1年も経たずに再び規制されたので、中国で使うことができない。2017年現在も解除されていない。
同じ共有系のサービスは全部規制されており、解除される見込みはない。
Censorship of Instagram in China | GreatFire.org
写真共有のインスタグラムも規制
Censorship of Mediafire in China | GreatFire.org
同メディアファイアも規制
Drop.ioは規制判定がかからないが、アクセスするとタイムアウトになるので、こちらも規制されているのだろう。また、同じファイル共有型で写真に特化したInstagram(インスタ
中国にいる以上、アリババクラウドなど中国系クラウドを使う方法もある。ただ、昨今のスパイ法含めて、データの安全性が不透明なのでオススメしない。素直にVPNを入れたほうが安全で確実だ。当サイトでも、中国で使えるVPNサービスについては以下の記事を参考にしてほしい。
最近ではルータ自体がVPN接続をサポートしている。海外のVPNまたは自宅にVPNサーバがあるならば、自動接続をしておいて家の中全体をVPNでまるっとつなげてしまうのも手である。
いずれにしてもInstagram(インスタ
コメントありがとうございます。
パンダさんの実験や他の方の書き込みからわかるかと思いますが、iPhone向けLINEアプリの問題だと思われます。
同じチャイナユニコム+Androidを利用する場合は問題ありません。
また、Wifi回線(VPN済)+iPhoneだと出来ません。中国国内にいるとLINEが判定した場合、LINE中国のサーバに接続しに行き、その先がダメなので通信が出来ないのだろうと思います。
全く同じ環境を日本に持って行くと問題ないことから、LINEは現在地点をGPSなどで判定して、同一ドメイン内にある最寄りのLINEサーバに接続しにいっているのではなかろうかと…。