無料VPNをアダルトサイト大手が中国向けに開始

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中国おすすめVPNサービス

無料VPNをアダルトサイト大手が中国向けに開始

中国のネット規制は、LINEやFacebookなどのサービス、GoogleやYahooなど検索まで幅広い。共産主義社会では否定されるアダルトサイトも対象に含まれている。そんな中、アダルトサイト大手が無料VPNサービスを開始、中国に真っ向勝負を始めたのでご紹介。

非関税障壁に無料サービスで対抗

中国ではSNSなど海外サービスのほとんどが禁じ手となっている。

理由はいろいろあるのだろう。ただ、中国企業が海外へ行く場合は規制を受けないのに、その逆はあれこれ理由をつけて参入できないのは、非関税障壁である。

非関税障壁(ひかんぜいしょうへき)とは、関税以外の方法によって貿易を制限すること。 または、その制限の解除要件のことである。 非関税措置と呼ぶこともある。 具体的には、輸入に対して数量制限・課徴金を課す、輸入時に煩雑な手続きや検査を要求する事。

非関税障壁 – Wikipedia

そんな中国向けに、アダルトサイト大手が無料VPNサービスを開始した。そのアダルトサイトはPornhub(ポルノハブ)で、オンラインのアダルトコンテンツプロバイダーでトップで出てくるベンダーである。

同サイトは、中国のネット規制がかなり古くから対象となっていて、直接アクセスする手段が現状ない。中国マーケットから閉め出されていると言える。そこで同社はアクセス手段と一緒に中国マーケットに再び殴り込みをしたというわけだ。

2016年にチェックした中国金盾vsエロサイトの対決戦から2年。ポルノサイト全滅に意欲的な習近平政権の”いま”をチェックした。海外系と日系あわせて30サイトをチェックしたが、その結果はいかに…?

もっとも、この記事を目にしたとき、エイプリールフールネタかと思い二度見してしまった。

記事では無料のVPNサービスはすでに開始済であること、有料サービスもあると記載されている。

While a free service does exist, there is a premium option to remove any and all advertisements as well. For the price of $12.99 per month, users will have an ad-free internet experience and be able to select multiple countries from which to connect. Free users can only access the server nearest to them, which is always a cause for concern.

(意訳)無料サービスとは別に、広告の除去などプレミアムオプションが用意されている。価格は12.99USD/月で、プレミアムユーザは広告フリーやサーバの接続先を選択できる。無料サービスは近場のサーバのみとなる。

Pornhub Launches a Free VPN Service to Bypass Internet Censorship

スマホでもPCでも無料

この無料VPNは、モバイル(iOSとAndroid)に加えてWindowsとMacでも使える。ただし、いずれの場合でも、接続アプリを事前にインストールする必要がある。

実際のVPN hub 公式サイトがこちら。

色使いといい、ロゴといい、Pornhubの姉妹サイトである。もっとも、Pornhub本家は、アダルトサイトらしくアレな画像全開ですが。

このVPN hub、無料なのに通信量は無制限という太っ腹なサービス。サービス維持だけでもかなりの金額が吹っ飛びそうである。Pornhubはそれほど儲かっているのか?と思ったら、しっかりその先がある。

前述のように、無料バージョンとは別にPremiumバージョンがあって、有料会員になるといろいろと特典がつくようだ。

  • No Ads(広告なし)
  • Faster Speed(無料に比べて高速)
  • SUPPORT 24/7(24時間365日のサポート)
  • SELECT ANY COUNTRIES(VPNサーバをすべて選択可能)

後述するが、Premiumバージョンが指す”広告”がどこなのかがわからなかった。ひょっとして、Pornhubを見に行ったときに広告が消えるのだろうか…?

VPN hubを試してみた

手持ち環境で同サービスを試してみる。

同サイトのAndroid向けのバナーをクリックすると、Google Play Storeにダイレクトリンクされていて、Play Storeアプリが起動する。

これを企画した人は、中国でGoogle Play自体がブロックされているのを知らないのか、知っていてあえてこう作ったのか、謎である。また、APK(インストーラ)が別に提供されていないので、無料VPNを使うのに別のVPNが必要となってしまう。

Android上のアプリケーションは、Googleが提供する”Google Play”上でダウンロードするのが一般的。しかし、Googleを完全に締め出している中国では、ちょっとしたテクニックが必要なのでご紹介。

気を直して、インストール。接続アプリを起動すると、VPN hubと巨大なロゴが表示される。初期化のときに中国から接続できないサーバを見ているためか、起動に時間がかかる。

初回時だけだが、ユーザ登録やPremiumオプションをしつこく勧誘(3回ほど)してくる。すべて無視するとようやくトップ画面が現れる。

なおアプリの下部でPremiumサービスへ勧誘してくるが、これは無料サービスにつきものなのでしょうがないだろう。

インタフェイスはとてもシンプルで、ユーザはほとんど何もできない。カギ状になっている画面をタップすると最寄りのサーバ(?)へ接続される。

サーバに接続されるとオレンジ色のカギアイコンが緑色になって、セキュアな感じになる。この状態で接続元IPを見てみると、以下のようになった。

ドメインがgoogle.comになっている。Googleのクラウド環境上に構築されたサーバのようだ。前述の記事では、最寄りのサーバと記載されているが、何度か試してみたがアメリカサーバにしかつながらない。

サーバロケーションのオプション画面を見てみると、アメリカ以外はロックされている。元記事は誤りで、無料サービスはアメリカサーバ以外は選択できないが正しいのだろう。

今後に期待か?それとも消えるのか

今回のVPNサービス、当然だがPornhubの本業ではない。最終的にはPornhubへの架け橋になるよう用意されているのも想像がつく。

FAQには、今後サービスがブロックされる可能性を言及しており、中国の名前が載っている。

Although we are allowed to do business in the countries below as well, we have had reports that our vpn might be blocked in: China

About VPNhub

ただ、どうせやるならば一番規制が強い中国を念頭に、徹底してやってくれればいいのにと思う。いろいろと中途半端なのだ。

今後に期待するか、それとも規制に飲まれて消えるのか。引き続きウオッチしたい。