観光客の消えたショッピングモールや観光地はいま…

シンガポール
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シンガポールはアジアの金融センターであると同時に、観光大国でもある。東京23区ほどの面積に人口500万人の小国ながら、人口の3倍以上の観光客が来ていたのはいまは昔。コロナウイルス騒動で観光客が消えてどこもゴーストタウン化している。

人のいないショッピングモール

まず、現時点(2020年9月22日現在)ではシンガポール政府はほぼすべての国からの入国を受け入れしていない。自国民や永住権を持った人以外では、すでに就業許可を持っている外国人やビジネストラベルで一部受け入れしているにとどまっている。

CB(サーキットブレーカー)後、6月頭にフェーズ1、同月末からフェーズ2に移行してかなりの経済活動は戻りつつある。ショッピングモールなどは一部エリア(室内外のプレイグラウンド等)除けばほぼ再開している。

人影はまばらのショッピングモール。撮影は週末の昼間

しかし、人の入りは?と言うとCB前と比べると明らかに人が少ない。考えられる理由としては人の異動が減ったためだろう。シンガポール在住者でも…

  • モールは人数制限しており、待たされるのを嫌った人たちがモールへ行かない
  • モール内どこへ行くにしてもSafeEntryが必要でモールへ行かない

といった具合で必要なければ外出控える傾向が増えた。ここに冒頭で述べた観光客が消えたので、有名なショッピングモール(特にOrchard Road付近)はスカスカとなっている。

観光地も人影はまばら

では、観光地はどうだろう?

シンガポールは、観光客(インバウンド)向けのアトラクションが多数ある。日本のように景観地や歴史的な建造物が少ないので、どのアトラクションも基本運営費をチケット販売に頼っている。

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どの施設も本来のキャパシティの25%以下に抑えるように政府から規制がかかっており、この時点で相当スカスカなのが想像できる。これに加えて訪問前に予約が必要となっている。子ども向け施設だと、当日どうなるかわからない親はそもそも訪問計画から外してしまうだろう。

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たとえば観光スポットランキング上位のSingapore Zoo。先週末の土曜日に行ってきた。入り口付近はそこそこ人がいたものの、ちょっと中へ入ると人影はほんとうにまばらだった。

園内をめぐるトラムはこのとおり人がいない

Singapore Zooは近くにほかの施設(Night SafariやRiver Safari)があるのでまだマシなほう。単独施設として存在するJurong Bird Parkは人がいなかった。

CB以前は観光バスが所狭しと止まっていたが…

Jurong Bird Parkは何度か行っているが、以前であればチケットを買う観光客であふれていた。そんな光景もなつかしい世界に変わってしまった。

Jurong Bird Parkへ向かう行列もなく…

店舗が消えて歯抜けになった施設も…

一番影響が大きかったのは、SomersetやOrchardなど、観光客がひっきりなしに訪れていた中心地である。もともと大したことないのに立地に助けられて営業続けていた店舗が軒並み消えているのだ。313@somersetやOrchard Gatewayのように駅の真上にある施設はまだマシで、ちょっと裏へ入った111 Somersetなどは店舗が半数以上消えている。

看板はのっぺらぼうだらけ

空きスペースの埋め合わせがないため、椅子やテーブルを置いてごまかしているのだが、1階部分でもこのとおり休憩スペースだらけとなっている。

見渡す限り休憩スペースだらけ

1階ですらこれなので2階についてはお察しいただけるだろう。2020年の1月~3月はまだ観光客がぽろぽろ入ってきてたのでよかったが、来年もこの調子だと内需の弱さからほとんどつぶれてしまうのでは?推測している。

シンガポール政府としては、医療機関の稼働率を見ながらいつ国境再開を前倒ししてやるのか、にらめっこする日々が当面続きそうである。

コメント

  1. mk様

    コメントありがとうございます。
    シンガポールでは6末にPhase2に以降しており7月頃からいろいろなサービスが本格稼働しております。
    習い事も同じで、政府は非接触を推奨しているもののジムや運動教室などが多数戻っています。
    語学学校のようにオンラインレッスンを併せて提供しているところもあります。
    ただ、利用者から言わせるとオンラインなら別にシンガポールの学校である必要性皆無で(学費が高い)、フィリピンやマレーシアのオンライン英会話教室にシフトしているのではないかと思われます。

    参考になれば幸いです。

  2. mk より:

    はじめまして。シンガポールの事を色々みていたときに記事を見つけ色々読ませていただきました。現在のシンガポールの様子はまだ換算としているんですね。写真をみてびっくりしました。
    今回コメントを書かせていただいた理由は実はシンガポールの教育や子育てのことに興味があります。コロナの影響もありオンラインレッスンというのも日本では多くありますがシンガポールでは習い事はもう対面に戻りましたか??
    これからシンガポールに住む日本人を対象に日本語のやりとりを意識した音楽オンラインレッスンを始める準備をしておりニーズがあるのかと気になっております。よかったら教えていただけると嬉しいです。よろしくお願いします。

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