シンガポールでは連日、出稼ぎの外国籍労働者が住む寮(ドミトリー)での新規患者が数百人レベルで発生している。一方、ローカルケースは調査後初の0となった。
シンガポール政府の調査チームによれば6月1日(前日まで)の新規武漢肺炎患者はローカルケース(シンガポール公民、永住権保持者および就労ビザ保持者)はゼロとなった。ローカルケースが0となったのは調査を始めてから初となる。
サーキットブレーカー(Circuit Breaker)は6月1日までとなり明日から経済活動の本格再開へと踏み出す。
再開となる経済活動については既報なので割愛するが、明日から6月末までが第1フェーズとして限定的であるもののビジネス自体は再開となる。
各種メディアもLockdownは解除となるものの引き続き大部分のサービスは再開されない旨を知らせている。冒頭の画像では『6月2日以降も引き続きティーショップ(独立系)、百貨店、ほとんどの個人向け販売店、両替商、塾、ナイトクラブ、バー、映画館、劇場、マッサージ、プール、ビーチ、ゴルフ場およびメイド紹介業は再開されない』としている。
もっとも感染リスクの高い個人向け経済活動の再開時期は第2フェーズ(6月末)以降となる。念のため第2フェーズで再開される主な活動は以下の通り。
- 小売業、飲食店、パーソナルヘルス&ウェルネス、在宅サービス、スポーツ、公共施設(ただし、グループの規模や収容人数の制限が設けられる)
- 友達・知人、家族の訪問(5人までの人数制限付き)
- 学校(学生の数については徐々に増やしていく)
同じASEAN域内では、タイ政府が7月1日よりすべての経済活動と社会活動再開を計画・発表している。
THE Thai government has set July 1 to lift all business and activity lockdowns imposed to curb the spread of the Covid-19 virus.
シンガポールは、経済的にも人的にも中国と関わりが深いので、中国が定めるグリーンチャンネルの1つに指定されている。実際の申請方法についてはCAAC(中国民用航空局)に詳細が載っているが、手順自体はオンラインで全部済む模様。
申请时限由原来的提前7个工作日调整为提前3个工作日,系统受理时间为7×24小时
(意訳):申請期日はもともと7営業日だったものを3営業日に変更、申請システムは24時間7日(年中無休)で受理する。
類似の方針をASEAN各国も採用し、徐々に拡大していくものと考えられる。
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