かゆいところに手が届く
管理人もサブアカウントとして使っているVyprVPNだが、接続アプリが更新されて、機能強化が図られている。見どころ突っ込みどころをご紹介。
うっかり通信防止
VyprVPNは、VPN大手では唯一、接続アプリが日本語完全対応されている。今回、新しいバージョンがリリースされたのを機に、じっくり機能を見てみた。
接続アプリを起動すると、画面のように接続状態と接続情報が表示されるだけで、いたってシンプルだ。設定項目は、右上にある歯車をクリックすると出てくる。
今回新しく実装された機能の1つが、VPN切断時にアプリの通信を許可しない機能だ。
これのメリットは、うっかり中国のネットワークに裸のまま接続されないことだ。生のデータ(=暗号化されていない通信)をやりとりすることはあまりない。ただ、一部のメール送受信やセキュリティが不十分なお問い合わせフォームなどは、暗号化されていないこともある。そんな場合に、中国のネットワークをそのまま利用すると、個人情報ののぞき見が考えられる。
中国でネットを利用していると、物理回線が安定していないためにVPN接続されていると思ったら、実は切れていたということも経験があるだろう。そんなうっかり通信を防止してくれるというもの。
公衆Wifi対策
以前の記事で、公衆WifiやフリーWifiの危険性を指摘した。これは、不特定多数の人が利用するWifi利用で、個人情報が見られたりする危険性があるということだ。
そんな信用されていないWifi(パブリックWifi)への接続時に、自動で接続アプリが起動しセキュリティ対策をしてくれる機能が搭載された。
設定箇所は、接続タブの一番下にある。「信頼されていないWi-Fiに接続」という部分だ。これと関連すると思われるのが、ドメインネームシステムの情報漏れ対策だ。
DNSのタブにあるので、こちらもチェックしておくといい。アップデートなどをすると、これらはデフォルトでチェックされているので、変更する必要はない。
高度な設定でカスタマイズ
さらに追加された機能が高度なカスタマイズだ。主に、ナローバンドや細かい解析、MTUなどの調整をするために設けられている。
高度のタブをクリックすると、真下に注意書きが書いてある。
下の設定はサポート向けのトラブルシューティング、およびOpenVPNdの高度な最適化向けです。大半のユーザにとってデフォルト設定が最適です。サポートから指示がない限り設定を変更しないことをおすすめします。
実際、これらの設定を変更する必要性に迫られることはない(あるとしたら、MTUの最適化くらいだろう)が、万が一のときにこういう設定変更ができることもありがたい。
最後に
手持ちの接続アプリは可能な限りこまめに更新をして欲しい。理由としては、新しい機能やセキュリティ対策、そしてサポートを受けやすくするためだ。
このVPNの導入については、別途記事があるので参考にして欲しい。
ちなみに、速度が出ない場合や切れる場合は、PCや周りの環境を疑ってみて欲しい。参考記事を見ながら、解消できれば幸いだ。
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