初動対応で失敗して世界中に蔓延する武漢肺炎。いろいろ記事は出てるが、産経新聞が作っていたグラフが気になったので、自分でも作ってみた。
気になった元記事はこちら。
この記事の結論は、ここ。
欧州ではイタリアに次いでスペインで感染が爆発。両国ではすでに死者が1万人を超え、人工呼吸器が不足し、集中治療室では「患者の選別」が行われるという医療崩壊が起きた。両国とも医療体制の脆弱さは共通しており、OECDによると、千人当たりの病床数はイタリアが3・18床、スペインは2・97床と、他の先進国と比べて少なさが目立っている。
病床数が少ないとキャパシティオーバ(医療崩壊)起こして死者が増えるよねという具合。で、気になったのはこの記事にあったこのグラフ。
私が気になったのは左側は病床1,000人あたりの…という単位に対して右側の死者数が絶対数であること。単位が違うのである。
アメリカもフランスも1万人の大台が見えている(記事では超えていなかったが2020年4月7日付では超えた)が、3億人のアメリカでの1万人と人口7,000万人の1万人では重みが違う。そこで単位を同じ人口あたりに組み直したらどうなるのだろうか?と考えたのである。
病床数は同じくOECDから参考にした。このグラフには出典元が明記されていないが、おそらくこの資料だと思われる。
死者数についてはこちらを参考にした。
で作り変えたグラフがこちら。
こう見ると、病床数が少ないから死者が多いとは言えないのかもしれない。もっともこれをもっと精査するのであれば地域別の病床数と死者数で見ないと無理だろう。というのもアメリカは人口が多いものの国土も広く、死者数の殆どはNY州に集まっているなど前提条件がバラバラだからだ。
どちらにしても日本はまだ外をフラフラしている人が多いようなので、病床数に余裕がある!と思って外出するのは避けたほうがいいだろう。
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