VPNを使っていると気になるのが、その転送速度(速さ)である。イギリス、アメリカ、オーストラリア、香港の4大陸の複数拠点から速度測定したときの平均値が掲載されている。VPN比較の参考向けにご紹介。
速度測定の結果、1位は…?
接続環境はWifiで、それぞれのVPNを使って、テストサーバに接続したときの転送速度の推移になる。
テスト結果では、1位がIPVanish VPNで平均速度が43.18 Mbit/s、最高速度が109.09 Mbit/s。Mbitはビット数なので、バイト数になおす場合は8で除算する。
2位が先日紹介したExpressVPNで平均速度が40.32 Mbit/s、最高速度が104.18 Mbit/s。
3位に当サイトがおすすめしているVyprVPNで平均速度が33.42 Mbit/s、最高速度が84.04 Mbit/sである。
VPNの速度測定は要注意
インターネットは、専用回線と異なりバケツリレー方式でデータが転送される。たとえば、東京から大阪にあるサーバへアクセスすると、同じページを開いても毎回経路が変化する可能性がある。
そのため、ある地点からある地点のデータ転送の速度を上下させる要因は多数あり、この値がそのまま信用できるわけではない。プロバイダもよくある質問に、速度を取り上げており解決が難しい問題の1つだ。
高速な回線を使っていても、様々な要因によって接続速度が遅いと感じることがあります。考えられる要因と対処方法をご案内します。
NTTのサポートサイトには16種類ほど要因をあげている。これらの要因は、中国でもそのまま使える。速度が遅かったり、速度低下したときに読んでみてはいかがだろうか。
中国でVPNの速度が遅い理由は他にも…
中国国内と海外でのデータ転送の速度は、加えてネット規制に関連する要因がある。
もともと中国と海外を結ぶネットワーク回線が強くないのに、習近平政権になってから相次ぐ金盾を中心とした規制強化をしたため、さらに速度劣化・低下が起きている。つまり、ネットワークの状態がよかったとしても、間に金盾による制限処理がされるため遅くなるのだ。
今回の速度テストは、中国の国外(金盾の外)で行われている。そのため、そのまま中国に当てはめることはできない。ただ、サーバやバックボーンなどのインフラが良くない(遅い)場合は、中国から使えばさらに速度低下する。そのため、どこのVPNサービスが優れているのか?を比較する目安にはなる。
VPN選びで迷う人の参考になれば幸いだ。
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