中国赴任が決まったら?中国駐在前にするべき5つの準備

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中国駐在中でもできること、日本でしかできないこと

企業が海外市場開拓のため、社員を海外赴任する機会は以前よりも増えている。その中でも、欧米・日本と異なる文化や習慣、制度の中国に不安を抱く人は多い。そこで、自分の赴任体験で、日本でやっておいてよかったこと、やっておけばよかったことを紹介する。

これからこの大陸に赴任する人の参考になれば幸いだ。

お金に関すること

中国赴任!渡航前の準備5項目-お金編

どこでも必要なもの、それはお金。現地法人から給与を一部受ける場合でも、本給与は日本法人からの受け取りになる。足りなかったときや必要なときに備えて、取り出せるようにしておくのは、とても重要。万が一に備えて、複数の手段を用意するといい。いずれも日本の窓口や郵送での手続きが必要なので、赴任前に終わらせよう。

1.ネットバンキングの開設

国外では、ATMや窓口での振込ができなくなる。代理人にお願いもできるが、気が引けるし、不便である。現在は、中国ですらインターネットが整備されている。日本の銀行は、どこもネットバンキングサービスが用意しているので、これを使うといろいろ便利。特によく使うのは、次の3点。

  • 口座の照会機能
  • 振込機能(日本のクレジットカード決済講座と給与口座が異なる場合)
  • メール通知機能

忘れやすいが、振込金額の上限金額の確認は忘れずに。例えば新生銀行は、国内の振込金額は200万円/1日だが、海外からの引き出しは10万円と固定されている。

海外のATMで出金できますか – よくあるご質問:FAQ | 新生銀行

国内サービスと海外サービスで規定が異なることが多いので注意が必要だ。また、この記事を作成したときにできたことが、後日できなくなることもあるので、最新情報をチェックしてほしい。

2.海外ATM対応カードの開設

日本の銀行カードは、海外のATMで利用できるものと、できないものがある。使えるかどうかは、手持ちの銀行カードの裏側を見るとわかる。

中国赴任!渡航前の準備5項目-海外ATM対応銀行カード

『PLUS(プラス)』や『Cirrus (シーラス)』と書いてあるものであれば、海外ATMで出金ができる。

手数料について

海外ATMで出金した場合に気をつけるのは、手数料。国内のものと異なるので要注意。新生銀行では、以下のとおりだ。

引き出し金額+3~5%程度の加算レート手数料(方法次第)+(日本の銀行の手数料)+(現地銀行の手数料)

たとえば、現地銀行のATMで1,000RMBの引き出しを、為替レート19円/RMBのときにやると

19,000円+4%の手数料760円 合計19,760円

となる。

銀行別手数料の一覧

発行元

年会費(税込)

加算レート

手数料(税込)

キャッシュバック
新生銀行無料4%無料なし
シティバンク無料※13%216円なし
楽天銀行デビットカード1,029円3%無料なし※2
SURUGA Visaデビット無料3%216円0.2%
JNB Visaデビット無料3.02%無料1%
りそなVisaデビットカード 1,080円2.5%無料なし※3
あおぞらキャッシュカード・プラス 無料2.57%216円なし
三菱東京UFJ-VISAデビット 1,080円3%108円0.2%

※1 シティバンクは残高で口座管理費が掛かるので注意(Citibank | 手数料について | シティバンク銀行)

※2 楽天スーパーポイントの付与あり

※3 りそなポイントの付与あり

3.クレジットカードの有効期限に注意

中国にいる間は、銀聯カードがあれば十分だ。むしろ、VISAやMaster、JCBカードは、外卡(ワイカー)と呼ばれて使えないケースが多い。ただ、中国国外に行く場合や海外サイトで買い物は、海外発行クレジットカードが便利。

注意したいのは、クレジットカードの有効期限の確認やPIN(パスワード)の確認だ。また、海外は窃盗・盗難が多いので、カードを複数枚持ったり、停止の連絡先を確認したい。

どこのクレジットカードも、発行しているエリアに収入と定住があることが前提となっている。更新や紛失時の再発行で郵送先がないと失効する。あらかじめ、日本国内に郵送先を確保しておきたい。

自己防衛に関すること

お金以外で渡航前にやっておきたいことは、セキュリティに関すること、インターネットのアクセスの手段の確保だ。いずれも中国国内では規制されてしまうので、渡航する前に終わらせよう。

4.携帯電話(スマホ)の設定

中国赴任!渡航前の準備5項目-スマホ設定

FacebookやTwitter、Googleなどは、身元確認にSNSや通話を使う。しかし、中国キャリアは中国当局の管轄下にあるため、監視や盗みされない海外キャリアのSIMと携帯電話(スマホ)を持っておきたい。

Googleの二段階認証は強力な保護機能だが、認証先の電話番号に中国キャリアを使うのはおすすめしない。強盗に鍵を渡すようなものだ。

私は二段階認証の主回線はSkype Outの番号で、副回線が携帯電話(bモバイル)にしてある。Skype通話は、発信側と着信側の間の通話がデジタルデータで、暗号化されているので安全なので重宝している。

Skype同士の音声通話、ビデオ通話、ファイル転送、インスタントメッセージ(IM)の会話はすべて暗号化されています。これにより、悪質なユーザによる盗聴の可能性から会話を保護しています。

Skypeは暗号化技術を使用していますか?

一般回線の通話やSMS(ショートメッセージ)は傍聴(盗聴)されているので、暗号化通信しているネットの組み合わせをすることで自己防衛ができる。

5.VPNの導入

中国には自由がない。いわゆる知る権利もない。

メディアが報道する内容は、すべて当局の検閲されているので中立性がない。FacebookやTwitter、LINEなどが使えないのは不便。ただ、情報ソースが選択できないのは、非常に不便なので、通信手段を確保しておきたい。

中国ではGoogle検索はもちろん、Facebook(フェイスブック), YouTube(ユーチューブ), Twitter(ツイッター)も使えません。経済の改革...

スマホ(AndroidやiPhone、iPadなど)はネットサービスと接続するものが多い。撮影した写真はDropBoxにアップロードしたり、YouTubeやFacebook、Twitterでシェアするなど。

いずれも、中国では規制されているので、VPNをおすすめしたい。当サイトでも、中国で使えるVPNサービスを以下の記事で紹介している。参考になれば幸いだ。

2017年も引き続き規制が厳しい。中国に出張や海外赴任で滞在するとGoogleはもちろん、GmailやFacebook、LINE(ライン)、Twitterなどが使えない。秋からYahoo! Japanの検索機能が規制された。そんな中国の規制を突破する切り札-おすすめVPN-をご紹介。

おまけ

中国でもできること

日本から中国へ赴任するときに、事前に準備したもののいらなかったな…と思ったことは次のとおり。

常備薬

中国に長期滞在する以上、薬が切れた度に帰国するのは現実的ではない。私の場合、偏頭痛と喘息持ちであったが、どちらも海外の医療機関でほぼおなじものが処方してもらえた。薬自体も有効期限があり、特に液体の医薬(飲み薬や目薬など)は開封後は1ヶ月以内に使うように指示されている。そのため、現地で適時手に入れたほうがいい。

食品

駐在員の中には、お米を大量(30kgとか)に詰め込んで持ってきていた人がいたが、いずれ尽きてしまう。日本のお米を日本から持ち込んだ炊飯器で炊いたとしても、水が悪いので結局日本のような味は再現できない。

近所にすき家ができた。中国で同チェーン店に入ったことがなかったので、興味本位で食べてみた。すると、意外とご飯がおいしい。中国に来る日本人が口を揃えて言うのは、「ご飯がまずい!」ではないか?そこで、おいしいごはんを食べれず困っている方の参考になれば幸いだ。

ある程度で妥協するしかないと考える。上海や北京、広東省であれば日本の食材も手に入るので、それでいかがだろうか。

上海に限ればいろいろ日系サービスが充実しているので、こちらも参考になるだろう。

中国に外国資本が入るとき、ほとんどの企業は上海でサービスを開始する。日本の企業が展開するときも、上海から始まることが多い。デリバリーサービスから、お手伝いさんまでいろいろなサービスあるが、日本でも展開されていて中国で使うと特に便利なサービスをご紹介。

衣服

中国で日本のように着飾るチャンスはほとんどない。少なくとも広東省で着飾るとカモネギになるので、むしろ止めたほうがいい。現地で手に入るそれなりの洋服で過ごすのがトラブルに巻き込まれない秘訣である。また、衣服はかさばる上に虫食いやられるので、防虫剤があまり普及していない中国に持ってくると、お気に入りの服が…なんてことになりかねない。

幸い、ユニクロが中国全土に展開しているので、私はそれを好んで使っていた。

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